こんにちは、たっきーです。
たきログは、若手のビジネスパーソンに向けて、本の学びと知識を共有しています。
本日は、”消したい過去に囚われ続けるあなたへ”、処方箋の紹介です。
- 忘れたくても忘れられない過去がある
- 過去に囚われて、ずっと前に進めない
- 傷つけられて相手が憎い、自分も苦しい
当てはまるものがあれば、お力になれるかと思います。
- 消したい過去をうまく消化する方法
- 言葉で傷つかない人になる方法
それでは、早速いきましょう!
消したい過去を消化するために
原理を知って、心が救われた
かつてわたしも、義母からの言葉に傷ついた過去がありました。
その苦しみから抜け出したのは「自分が、なぜ傷つくのか?」 、仕組みを知ったからです。
わたしたちは、知ることで自分を客観的に見つめ直すことができます。
苦しみは本が解決してくれた
学生も社会人も、生きていれば苦しいことばかりですよね。
- 上司から理不尽なことで怒られた
- 義母に家事のやり方を押し付けられた
- 彼・彼女から裏切られた
- 友人から外見や内面のことで酷い指摘を受けた
苦しいことがあったとき、わたしは1つの解決策として本を読むことにしています。
心理学や哲学に、苦しみの答えを見つけることが多いからです。
消したい過去をうまく消化する方法
今回は、アドラー心理学と脳科学のエッセンスを紹介します。
体験談が参考になれば幸いです。
① 相手を変えようとしない
苦しいとき、それは『自分の力では変えられないことを、変えようとするとき』です。
会社で上司が不機嫌なのも、友人たちから除け者にされたのも、あなたには変えようのないことです。
どんなことがあっても、相手を操作することはできません。
わたしたちにできることは、ただ一つ。 自分を変えることだけです。
次の例をみてください。
相手を変えようとする
「なんで関係のない私が怒られなきゃいけないの…」
(上司に撤回してほしい=コントロールしたい)
相手を変えようとしない
「私には身に覚えのないことです」(自分の気持ちをすなおに伝える)
あなたの考えや行動を他人が変えることができないように、あなたも相手を変えることはできません。
どんなに傷つけられ、苦しめられようとも、です。
「わたしには、相手を変えることはできない」
まずはこの考えを受け入れることからはじめましょう。
たっきーの体験談
夫の実家は家業を営んでおり、いずれは夫が継承する予定でした。
しかし、わたしは当初から手伝うつもりはなく、 この意思は夫にも伝えていました。しかし顔合わせの際、義父母から「あなたにも継いてもらう」と言い渡されます。
勝手に決められてカッとなったわたしは、怒りに任せて自分の思いをぶつけました。
「自分の仕事は自分で選びたいので、家業を継ぐことはできない」と。
そこで初めて、今まで優しかった義母に「うちの息子と結婚するべきじゃなかった」と強く叱られたんです。
この言葉に、わたしは深く傷つきました。
常に頭の隅にあり、日常のあらゆることがその言葉を裏付けるようでした。
しかし、アドラー心理学を学んで気づいたのです。
わたしには義母の気持ちや考えを変えることはできない。
そして「わたしの人生は、わたしにすべての選択権がある」ということを。
自分の考えを押し付けようとして、怒りに身をまかせてしまった時点で、わたしは間違っていました。
義母が家業に人生をかけてきたことを知りながら、それを蔑ろにした。
相手を変えようとしたので、あの言葉は当然の結果でした。
② 傷ついたのは、相手の言葉に同意したから
脳科学者の中野信子さんは、次のように語っています。
人間というのは、誰か他人が評価するよりもずっと、自分で自分のことを常に評価し続けています。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
人からの言葉で傷つくとき、それは「あなたが相手の言葉に同意したとき」だけです。
次の例をご覧ください。
- 自分は体型のことを気にしており、痩せたいと思っている
- 友人から「太ってるよね」と言われた
- 友人の「太ってるよね」に自分も同意した
- ”太っている”わたしは友人からの「太ってるよね」の言葉に傷ついた
この場合、自分自身への「太っている」という評価がなければ、友人の言葉で傷つくことはありません。
心が傷ついてしまうときには、誰かの言葉そのものが、その人の心を傷つけるのではないのです。自分自身が持っているネガティブな自己評価を、誰かの言葉が後押しし、その言葉に同意をしてしまったときに、人は傷つくのです。
中野信子.世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた.アスコム.
もし自分への評価が「太っているほうがすてき」なのであれば、「そうそう、わたしってすてきでしょ?」でおわりです。
たっきーの体験談
“傷つく原理”を知って、わたしは2つの気付きを得ました。
一つは、わたしは義母の言葉に”同意”していたということ。
傷ついたのは、自分が「家業を継げないのは大変申し訳ないこと」で、「家業を継がない自分は、夫の嫁としてふさわしくない」と思っていたからです。
そして2つ目は、不思議と心が軽くなったと気がついたこと。
自分を一歩外から眺める、幽体離脱の感覚です。
そうして、ゆっくりと義母の言葉を受け止めることができました。
結果、「わたしは自分にしかできない仕事がしたい、と考えていたのだ」と知ることもできたのです。
③ 自分のネガティブな評価を減らす
では、「どうすれば傷つきにくい人になれるのか」。
これは、自分への評価を変えることで実現できます。
わたしたちは「自分自身のネガティブな評価を減らしていくことで、人からの言葉に傷つかない人になれる」のです。
自分自身のネガティブな評価を減らすとは、自己肯定感を高めること。
要するに、自分を褒めることです。
弱気な場面も、まず、”今そこに立っている自分”を認めてあげましょう。
生きているだけで、あなたはもう十分、まわりの人をしあわせにしています。
過去につまづくときも、未来に怖気付くときも、理不尽があなたを苦しめるときも。
あなたが生きている、それだけで胸を張るべきことです。
これからは、小さなことでもどうか見逃さずに、めいっぱい自分を褒めてあげてください。
まとめ
忘れたい過去の消化方法
忘れたい過去の消化方法
- 相手を変えようとしない
- 傷ついたのは、相手の言葉に自分が同意したからだと自覚する
- 自分への評価を高めて、他人の言葉を許せる自分になる
これからも、あなたにとって人生が豊かになる本の学びを共有していきます。
今回ご紹介した一節は、こちらの本です
機会があれば、ぜひお手にとってご覧ください。
この記事を読んだみなさまが、過去と自分をいやし、一歩でも前に進めますように。