【要約】数値化の鬼|仕事ができる人に共通する、たった1つの思考法

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こんにちは、たっきーです!

たきログは、若手のビジネスパーソンに向けて、本の学びと知識を共有しています。

本日は『』(安藤 広大 著)の紹介です。

いったん、数字に強くなれ。「知的で冷静に考えるための方法」を体系化。
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努力してるのに、なかなか成果に反映されない…
会社での評価に自分の努力との乖離を感じる…

もっと仕事のできる人へと成長したい…

あなたのそんな悩みを解決します。

この記事を読んでわかること

本書は『リーダーの仮面』で29万部を突破した 安藤 広大 氏 の著書です。安藤氏は株式会社識学の設立者であり、人と会社を成長させるマネジメント方法が話題です。(創業から3年11ヶ月でマザーズ上場)

「識学」とは、組織内の誤解や錯覚がどのように発生し、どうすれば解決できるか、
その方法を明らかにする学問です。

安藤広大.数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法.ダイヤモンド出版.

それでは、早速いきましょう!

目次

「数値化の鬼」の要点

数字

本書は、結果を出したいプレーヤーに向けて、仕事の型になる「数値化」のノウハウを伝える本です。
ゴールとして「いったん数字で考えるクセをつけること」を目指します。

自分の仕事を数値化することは、現実をそのまま見るということです。
「ここが足りていないんだな」ということをそのまま受け入れることです。

安藤広大.数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法.ダイヤモンド出版.

一生懸命と反比例して生産性が落ちている自分を受け止めるには、自分に”素直さ”が必要です。

その素直さの第一歩として、自分の仕事を数値化することは大きな一歩になります。

数値化における一つの例をご紹介します。

例:営業職のあなたの月間目標は成約件数5件 → 月末の成約は3件だった

数値化しないケース

5件中3件も達成できたから、達成率60%か…まあまあだな。
来月はもう少しアポ増やしてみるか。(=曖昧で自己成長ににつながらない)

数値化したケース

今月の成約件数は3件で目標まで2件足りなかった。目標未達成だ。
来月は、アポの件数を60件から100件に増やそう(成約率が5%と仮定)
アポ100件だと週に25件、1日に5件が必要
来月の目標に「1日5件のアポを取ること」を設定

誰もが、後者の考えの方と仕事をしたいなと思うはずです。あなたの現状はいかがでしょうか?

自分の責任をまわりに押し付けないためにも、自分に対して”数字の鬼”になる

「仕事ができる人」への第一歩を踏み出しましょう。

仕事の評価≠人の価値

評価A+

誰しも仕事の成果を数値化することに対して、少なからず恐れがあるかと思います。
その恐れは「学校や仕事での評価が、自分の人としての評価である」という潜在意識からきています。

しかしこの意識は誤りであり、「学校や仕事での評価」は「人としての価値」とは完全に無関係です。

学校や仕事での評価≠人間としての点数や価値

人事評価でマイナスがついても、あなたはビジネスパーソンとして価値がないのではなく、「仕事のやり方に、もっと改善できる点がある」という意味に他なりません。

結果に素直になるためには、大前提としてここを十分に理解しておく必要があります。
そして「仕事の評価≠人の価値」の考えは、あなたと仕事をするまわりの人にも同様にいえることです。

仕事の評価は、あなたの人としての価値とは異なる

数値化は事実を把握するツール

文具

数値化は事実を把握するためのツールです。
このツールは未来に目を向け、失敗を認められる自分になるために使うものです。

  • 売上が「いくら」なのか?
  • 成約件数が「何件」なのか?
  • 業務改善は「何回」行ったのか?
  • 期限を「何回」遵守したのか?

数字は、誰が見ても明らかな結果です。

組織に所属する限り、上司に評価される環境からは逃げられません。
だからこそ、あなたは上司に対して「評価せざるを得ない結果を示す」必要があります。

同様の理由で、1日の振り返り(内省)を数字で行うこともおすすめです。

人事評価がトップ5%の人は内省時間をもつことがわかっています。

数値化は事実を把握するためのツール

ニセモノの数値に惑わされるな

頭を抱える男性

数値化するときによくありがちな間違いは、「ニセモノの数字を目標に据えてしまうことです。
ニセモノの数字とは、『○○力』の類。例えば会話力・英語力・忍耐力です。

「あの人は英語力がある」や「私には忍耐力があります」は定性的な表現で、目標とするには実に曖昧です。

「私は忍耐力が200あります」などと数値で表すことができませんよね?
いやいや、HPじゃないんだから。という話です。

数字で表現できない”ニセモノの数値(=定性的なことば)”は、日頃から定量的な表現へと改めるよう心がけましょう。

定量的な表現の例
  • 今月の売上目標である200万円を達成した
  • 今月の目標は成約件数8件で、週に2件は成約する必要がある
  • ダイエットの目標は体脂肪率20%を切ること

定性的な表現を定量的な表現に変えていく意識を持つ

仕事ができる人になる5Step

成功者

「『仕事ができる人』という表現も、実に定性的だな」と思ったそこのあなたは、すでに「数値化の鬼」かもしれません。

本書では「仕事ができる人」を、下記の認識で表現されています。

ここでいう「仕事ができる人」というのは、「評価者からの評価を得られる人」です。〜もっと詳しく言うと、「上司と部下の間で認識のズレのない評価を得られる人」です。つまり、それが「数値化された評価」のことです。

安藤広大.数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法.ダイヤモンド出版.

では、上司と部下の間で認識のズレのない評価を得られる人になるための5Stepをみていきましょう。

Step① 行動量を増やす

PDCA

PDCAのPlanでKPIを設定する

仕事の一つの型として、PDCA(Plan→Do→Check→Action)が定番です。

最初の計画段階(Plan)のセクションから、数値化(KPI)を取り入れましょう。

KPIとは?

目標達成のための数値化された指標

例. 英語を話せるようになる KPI「英単語を1日20語覚える」
例. ダイエットに成功する KPI「1日の糖質を130g以下に抑える」

PDCAでもっとも重要なのはDoの回数

PDCAで一番”テンションが上がる”のはPlan(計画)です。
しかし著者は「もっとも重要なセクションはDo(行動)」だと語っています。

なぜならPDCAサイクルの基本中の基本は『数をこなすこと(=Doの回数である行動量を増やすこと)』。

例として、あなたが英語を話せるようになるために下記のPDCAを設定したとしましょう。

Plan(計画・目標): 英語を話せるようになる→KPI(英単語帳を1冊暗記する)
Do(行動): 英単語を1日に20語覚える
Check(評価): 3日に1回、今ままでの単語を覚えているか確認する
Action(改善): 暗記していない単語を使った英文を作成しノートにまとめる

上記の計画でいうと、一番重要なのは「最初の日に、本当に20語覚えること」なのです。

計画は、実際に行動が伴って初めて意味を持ちます。計画での数字と、実際にやってみた数字。
それを比較し、素早く不足を埋めるアクションに移ることが何より大事です。

安藤広大.数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法.ダイヤモンド出版.

Step① PDCAサイクルでもっとも重要なのは、数をこなすこと(Doの実行回数)

Step② 確率のワナに注意する

パーセンテージ

何歳になっても大事なのは「行動量」です。
この行動量を見えにくくしてしまうのが、確率(%)です。

例えば、営業職で「成約率が50%のAさん」と「成約率が20%のBさん」がいたとしましょう。

成約率だけでみると、圧倒的にAさんの方が好成績にみえます。
しかし、「この%は何分の何なのか?」を考えると、見え方は大きく変わってきます。

Aさん:8件中4件成約(成約率 50%)
Bさん:30件中15件成約(成約率 20%)

何歳になっても大事なのは「行動量」です
分母の「行動量」がどれくらいなのか?を常に意識することは、仕事ができる人になる上で欠かせない考え方です。

Step② 打ち合わせや会議で%を見かけたら、「この%は何分の何ですか?」といえるくらい数字にうるさい人になろう

Step③ 変数を見つける

アイスクリーム

あなたがアイスクリーム屋の店長だとしましょう。
毎月売上100万を達成する上で、重要となる変数はなんでしょうか?

  • 雨の日は、売上が40%減少する
  • リピーター率は10%
  • アルバイトが10人中3人辞めた

「変えられること」を変えようと努力し、「変えられないこと」は早々に見切りをつけることが大事

安藤広大.数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法.ダイヤモンド出版.

目標達成には、変数と定数を切り分ける必要があります。
変数(変えられるもの)を見つけ出すことが改善へのスタートです。

y=ax+b(a,bは定数=不変の数、xは変数=可変の数)

天気は変えようがありませんので定数(a,b)。
しかしリピーター率や、アルバイトの離職率は変数(x)の可能性があります。

  • x = リピーター率:リピーター獲得のため次回のクーポン券を配布する
     
  • x = アルバイトの離職率:アルバイトの退職理由に「勤務時間が長時間でシフトに入りにくい」の声があったので、シフト時間を5時間から4時間へ改善する

他にも、定数と変数を勘違いしたケースは山ほどあります。

定数と変数を勘違いしたケース
  • プレゼン資料のデザインにこだわりすぎて、肝心な内容が顧客へ伝わらなかった
    • デザイン → 内容の理解しやすさ
       
  • 長時間に渡り打合わせを実施したが、重要事項がなにも決まらなかった
    • 時間 → 会議前の決定すべき事項の確認・会議後の決定事項の確認
       
  • 部下に何度注意をしても、改善されない
    • 回数 → 伝え方

Step③ あなたは定数ではなく変数を変える努力をしていますか?

Step 真の変数に絞る

数式の羅列

やらないことを決めるのは、やることを決めるくらいに大切なことです。

仕事をしているとあれも大事、これも大事と、まわりには大事がもの(変数)で溢れてきます。
その中から、もっとも重要な”真の変数”にしぼる意識を忘れてはいけません。

そして何に的をしぼるのかは他人の成功法則にならうのではなく、自分の頭で考える必要があります。

変数を減らすための2つの提案
  • 個人として他に変数がないかを考え、前例を手放すこと
    • 環境や時代の変化により成功法則は変化するもの。他者の成功法則は一つの仮説に過ぎない。
       
  • チームとして上司からそれは変数ではない、と指示をすること
    • 部下が定数を変えようとした場合、変数(になりうるもの)を提示してする

ここで、日常に取り入れやすい有名なワークをご紹介します。

投資家ウォーレン・バフェットの有名なワーク
  1. やりたいことを10個書き出す
  2. 10個のうち上位の「3個をTo Do リスト」へ、残りの「7個は Not To Doリスト」へ入れる
たっきー

重要な要素は、ごく一部でしかないということですね!

Step④ あふれた変数の中からやらないことを決め、真の変数にしぼる

Step⑤ 長い期間から逆算する

ゴールに伸びた矢印

目標を立てるときには短期的視点と長期的視点をもち、長期からの逆算が必要です。

長期:「5年後、10年後に自分はどうなっていくだろう?」(衰退・成長の兆しを見逃さない)
逆算:「5年後の姿」と「今日のKPI」はつながっているか?(課題を因数分解する)

営業職を例にすると、
 (長期)5年後に営業成績がトップになる
→(今日のKPI)1日にアポ5件を達成する
のイメージです。

逆算すると未来と今のつながりがみえてきます。
また、つながりがあることで、迷わずに現在の行動量を維持することができます。

目標を因数分解する考え方は、メンタリストDaiGo氏のノート術が有効です
ゴールから因数分解する考え方

長期から逆算する考え方は、部下のマネジメントへも応用できます。

部下のマネジメントへの応用

上司と部下

部下の目標と結果↓

部下の目標:半年で12件の新規顧客を獲得する→KPI「1日5件のアポ」
結果:毎日KPIをクリアしていたが、半年後の契約件数は9件だった

これを踏まえた上司の対応↓

「目標を達成してないね。努力が足りないんじゃないか?」

「取り組み方は間違っていないので、そのまま行動量をキープしてください」
部下に迷わせない。Doの試行回数をうながす。

Step⑤ 今日のKPIと未来の目標がつながっているか?という視点をもつ

まとめ

記事のまとめ

数字

「数値化の鬼」の要点

  • 仕事の評価は、あなたの人としての価値とは異なる
  • 数値化は事実を把握するためのツール
  • 定性的な表現を定量的な表現に変えていく意識を持つ

仕事ができる人になる5Step

  1. 行動量を増やす
    • PDCAサイクルでもっとも重要なのは、数をこなすこと(Doの実行回数)
  2. 確率のワナに注意する
    • 「この%は何分の何ですか?」といえるくらい数字にうるさい人になろう
  3. 変数を見つける
    • 定数ではなく、変数を変える努力をする
  4. 真の変数に絞る
    • あふれた変数の中からやらないことを決め、真の変数にしぼる
  5. 長い期間から逆算する
    • 今日のKPIと未来の目標がつながっているか?という視点をもつ

たっきーの所感

数字の7と花

ビジネスは、結果を出す人が勝つ世界。
本書は「自分の”不足”はなにか?」を常に問い続ける重要性を説いた本でした。

私自身も継続する上での数値化の重要性を実感しています。日々作業時間を記録することが当ブログの運営につながっています。作業時間を数値化して記録すると、「自分が今日いかに怠けていたか」、「今週は一貫して作業効率がよい」など、自らのコンディションまでも把握することができます。

もちろんかけた時間がそのまま結果に結びつくわけではありません。
しかし一つの指標として、自己コントロールには一役も二役もかっていると断言できます。

ビジネスでは、なかなか結果が目に見えないものです。
数値化は自分に厳しくなるためと同時に、自分に活力を与えてくれるツールです。

あなたも自分の不足に向き合う覚悟ができましたか?
ぜひ一緒に数値化の世界へ飛び込んでみましょう!

今後も多くの方に「」が届きますように!

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